
プロジェクト
チャンスをつかむ機会を見逃すな!
かつて海外遠征といえば、名門や大会で優勝したチームなど日本のトップクラスのチームがいくものだと思われてました。
ですが、近年こういった名門と言われるチームでなくても、子供達のサッカー人生と人としての成長の場を提供したいという指導者が増えてきているため、地元のチームであっても海外遠征をするチームが増えてきています。
海外遠征は高額な費用がかかるため、親御さんとしっかりとご相談の上、ご了承いただく必要があります。
私の時代では毎年海外遠征があるチームはありませんでしたが、もし毎年海外遠征に行けるチャンスがある地元のチームがあれば、それを目的に入団を考えるかもしれません。
近年増加傾向にあると言いましたが、海外遠征できるチームは未だ数少ないのが現状です。 ですが、海外のサッカーをジュニア世代で体験できるとできないでは、成長度合いがかなり違ってくると思います。
なぜなら日本のジュニア年代では外国人選手が多く在籍していません。 特にドイツは育成に力を入れているので、日本では考えにくいですが、小学生年代でも毎年セレクションが行われ、選手の移籍が当たり前に行われています。
世界中から選手が集まってくるため、ドイツのチームはドイツ人だけではなく、いろいろな人種の選手が在籍しています。 ジュニア世代でもブンデスリーガーのスカウトがいつか自分のチームに引っ張ってこれるように目を光らせています。
国際大会や海外遠征のメリットは、そこで結果を出した時、思わぬところからオファーが舞い降りたりすることです。 というくらい海外挑戦にはチャンスが転がっています。
日本では日本人としかプレーする機会がないので、言ってしまえば、日本人の特有のプレーしか知りません。 外国人のデフェンスの間合いであったり、体のぶつけ方、足が伸びてくる不思議な感覚を日本では味わうことができません。
プロになり世界と闘う時、相手は日本人だけではありません。 もしサッカー選手を目指しているのであれば、このジュニア世代、ユース世代のうちに海外を少しでも多く知っておくべきだと私は思います。
„日本の当たり前“は“海外では当たり前でない“
„日本の当たり前“は“海外では当たり前でない“ことが多いです。 私も海外に来てその洗礼を受けました。
子供達には早い段階で日本と違う文化や常識を知ることで、日本での普段の生活が実はかなり裕福で、便利な世の中だと気づいて欲しいです。
このことを知っている知らないでは選手としても一人の人間としても周りと大きな差がでてきます。 この価値観の違いを知ることこそが、グローバル化が進む世の中だからこそ今後の大きな武器になっていくはずです。
もちろんこの遠征中にも何かを感じ取ってすぐ変われる選手もいれば、変わりにくい選手もいます。 ですが、かつて私が担当した遠征も子供達の多くは、確実に遠征の最初より遠征後の方が、意欲であったり、顔つきも大人っぽく感じられました。
この遠征をキッカケに現地で言葉がわからないのが悔しくて、英語やドイツ語を学びたい! であったり、いつか海外に出てプロ選手になりたい! と思ってくれる選手が増えてくるかもしれません。
《サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にする》という言葉があるように、この遠征を通じて、選手としても一人の人間としてもこれからの成長のキッカケの場を提供できたらと思います。